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ツォツィ
なかなかストレートな作品でした。
最近赤ちゃんによって人間の温かさを学ぶ作品が
多いような気がします。
全身全霊で生きている。これが人の心に光を届けるのでしょうか。

☆あらすじ☆2006年のアカデミー外国語映画賞に輝いた衝撃のドラマ。南アフリカのスラム街で暴力と犯罪にまみれた無軌道な人生を送る一人の黒人青年が、生まれたばかりの赤ん坊と出会ったことで初めて人間的な感情に目覚めていく姿を、南アフリカの過酷な現状と共に力強く描き出していく。監督は本作が長編3作目の南アフリカ期待の新鋭ギャヴィン・フッド。南アフリカ、ヨハネスブルクに、不良を意味する“ツォツィ”を名乗る一人の青年がいた。ある日、彼は奪ったBMWの後部座席に生後数ヵ月の赤ん坊を発見、一度は捨て去ろうとしたものの、思い直してその赤ん坊を連れ帰るのだったが…。 TSUTAYA DISCASより

荒みきったスラムに住むツォツィ・・・
これは「不良」という意味。
本当の名はデビット・・・
あまりにも悲しい現実から逃げ出し
スラムで生きることを決めたその子供の心を思うと
胸を締め付けられます。

文字通りツォツィを地で生きているツォツィだが、
盗んだ車の中に赤ちゃんが乗っていたことで
彼の人生が変わります。
泣き止まぬ赤ちゃんを置いていけずに連れ帰ったことから
彼が人間らしい感情に目覚めていきます。

人間が一生懸命生きることや
命そのものにまで思いを馳せる様になるツォツィ・・・

特に飾った映像も無く、ただストイックに
ツォツィの人間の目覚めに注目した映像は
かえって心に強く染み込んでくるようです。

この赤ちゃんを通して暴力尽くめだった彼は優しくなり
物事の筋道を通すようになる。
そして乳を分けてもらった若い母親に
かつて重病を患っていた優しい母親を重ね合わせ
そして恋慕の情を寄せるようになる。
これもすべて赤ちゃんを育てることによって
彼に変化をもたらしたものです。

エンディングに関しても、明日に続く希望がある
温かさを感じるものになっていました。

特典映像では2つのアナザーエンディングが収録されてましたが
本編が1番良かったですね。
「このエンディングにしてくれて有難う」と思いました。
監督も思案したのでしょうか・・・
私もまさか・・・こんなエンディングなのかな・・・
と心配したバッドエンディングもありました。

最近、アフリカ映画が熱いですね。
この作品も日本のたくさんの若い人に見てもらいたいと思います。
明日への光と優しさを少しは取り戻せないかな・・・

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2007/10/14 | 映画の小部屋 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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