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秒速5センチメートル
秒速5センチメートル って・・・
桜が舞散る速度なんだって・・・
なんとも切ない感じで始まるこのアニメ・・・

甘酸っぱい感じが中々よかったです。。。

☆あらすじ☆小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く…。貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨を切り取った表題作「秒速5センチメートル」の3編を収録した連作短編アニメーション。監督は「ほしのこえ」「雲のむこう、約束の場所」の新海誠。ありふれた日常の中で繰り広げられる男女の心の機微を美しい映像でリリカルかつノスタルジックに綴る。 TSUTAYA DISCASより

その背景の美しさには心奪われます。
日本の桜の美しさを再認識しました。
このところ日本のアニメの風景には目を見張るものがあります。
ジブリはもちろんのこと蟲師にしても、この作品にしても、
またもっけなど今放映中にアニメにも背景は本当に素晴らしいです。
この背景の素晴らしさが物語りをより一層引き立てていることは
間違いないですね!

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第1話「桜花抄」・第2話「コスモナウト」・第3話「秒速5センチメートル」と3本立てになっています。
第1話「桜花抄」では小学生の貴樹と明里の出会いから、
転校生同士だった二人の気持ちがどんどんと近づいて行く様が
美しい桜の花びらが舞い散る中進んでいきます。
だんだんと思春期に近づき、意識しながらもお互いが
とても大切だと思う二人。
この幼い淡い想いが切々と伝わってきます。
そして転校による別れ・・・
言いたいことを伝えられなかったばかりに、
その思いはどんどん膨らんでいく。
心の奥底にしまいこんだ想い・・・
それが一気に吹き出すのが雪の日の再会・・・
まだ携帯電話の普及してない頃の・・・
なんともどかしくて・・・
なんかこういうほうが恋愛には良いような気がする。
いつでもどこでも声が聞ける、顔が見れるは理想ではあるけれど
不便な方が想いが熱くなっていい気がする・・・
久しぶりに会うのに何もこんな大雪にならなくてもいいのに・・・
貴樹の心が不安で押しつぶされそう・・・
1分1秒がどれだけ長く感じるかがよく伝わってきます。
今まで言えなかった思いの丈をつづった手紙を風に吹き飛ばされ
落胆しながらも一途に待ち合わせ場所へと向かう貴樹・・・
夜も更けてきて、どうか明里が家に帰ってくれてますようにと
祈る貴樹・・・
そんな中ずっと待っていた明里・・・
なんか・・・いいなぁ・・・
明里の手作りのお弁当を食べたり、二人で夜を小屋で過ごしたり・・・
そして二人にとって最初で最後のKiss
切なさではちきれそうな想いで画面はいっぱいでした・・・
貴樹の乗った電車を見送る明里の手には手紙が・・・
貴樹君ならきっと一人でも大丈夫だから・・・
それはこれからの二人を暗示していたもの・・・
この時に二人にはこえられない壁の存在を感じ
離れていくのでした・・・

第2話「コスモナウト」
種子島で高校生になった貴樹の日常です。
貴樹に思いを寄せる花苗の視点で貴樹を捉えます。
貴樹の心の奥底にはまだ明里がいるのでしょうか・・・
この頃には携帯も普及してきています。
いつも貴樹が誰かにメールをしている姿を見て
あのメールが私に当てたものならどんなに良いだろう・・・
と花苗の想いも切ないものです。
貴樹の心が完璧に自分にはないのだと思い知らされる花苗の
切ない想い・・・
それでもずっと彼を好きなんだろうなと涙をそっと流す姿には
心動かされますね。
あのロケット打ち上げのシーンは良かった・・・

第3話「秒速5センチメートル 」
大人になった貴樹が仕事をしているシーンから始まります。
心に穴が開いたような日々を送る貴樹・・・
そして明里はもうすぐ結婚するらしい・・・
この時、まさか二人が???とふと思いますが、
きっと二人は結ばれないんだろうな?
そうなったら良いのにな・・・と貴樹の心境を思いやると
切ないですなぁ?
3年付き合った彼女にも1000回もメールをしたけど1cmしか距離は縮まらなかったと言われ別れます。
この彼女・・・くたびれ感が凄いですが、ちょっと明里に似てるような気がします。
明里はと言うと婚約者と楽しそうにデートです・・・

そしてあの踏み切りで、貴樹は一人の女性とすれ違います。
すれ違いざまに。ん?と想い踏み切りを渡りきったところで
振り返ります。きっと彼女も振り返っていると信じて・・・
明里かもしれない・・・そんな想いが貴樹の心をよぎります。
そして電車が1本・・・そしてもう1本通過します・・・
そしてそこには貴樹だけが振り返っていただけ・・・

これで完璧に1つの恋が終わったことを示唆していますね。

第1話の「桜花抄」のできが素晴らしいので
最後までその余韻の中で物語を堪能することができました。
新海さんの作品を見るのは初めてですが、
他の作品も是非見てみたいですね。





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2007/10/23 | 映画の小部屋 | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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