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パンズ・ラビリンス
凄く見たかった映画です。
その期待を裏切ることはありませんでした。
暗い暗いダークファンタジーです・・・
ある意味ホラーより残酷だなと思いました。

イントロダクション:「ブレイド2」「ヘルボーイ」のギレルモ・デル・トロ監督が「デビルズ・バックボーン」に続いて再びスペイン内戦を背景に描く哀切のダーク・ファンタジー。再婚した母に連れられ、山中でレジスタンス掃討の指揮をとる冷酷な義父のもとへとやって来た空想好きの少女は、やがて残酷な現実世界から逃避し森の中の不思議な迷宮へと迷い込んでいくが…。イマジネーションあふれるヴィジュアルと深いテーマ性が高く評価され、アカデミー賞3部門受賞をはじめ、数々の映画賞を席巻した話題作。 TSUTAYA DISCASより
gazou569.jpg


主人公はオフェリアと言う少女です。
再婚した母に連れられて義父のもとに行く途中の山中で
不思議な彫刻の施された石をみつけます。
それを石像にはめ込むと口から不気味な虫が出てきます。
オフェリアはこれを見て「あなたは妖精?」と言うんですよ・・・
この時点でちょっと病んでるような感覚に囚われます・・・

時は1944年内戦終結後のスペイン。ゲリラ制圧のために赴任してきたビダル将軍が
彼女の新しい父親です。
この父親にもトラウマがあります。
彼の父親が死んだ時刻を刻んだ時計を肌身離さず持っています・・・
ビダル将軍はこの時間を恐れているようでした。
自分の死を予告しているかのように感じているようでした。
彼の悪魔のような残酷さはこの辺りに原因があるのでしょうか・・・

引っ越した先にはメルセデスというメイドさんがいました。
実はゲリラのスパイですがオフェリアが唯一心を開いた人でした。

オフェリアはおとぎ話が大好きな少女です。
そんな彼女のもとにパンが現れます。
とてもグロテスクな妖精です・・・
そのパンがオフェリアは地下の魔法の国のプリンセス、モアナの生まれ変わりだというのです。
いくつかの試練を乗り越えて国の両親のもとに帰ろうといいます。
それには道を標す本を読めばいいと本と役に立つからとチョークを手渡されます。

そしてその試練が始まります・・・

その試練も子供を試すのに工夫されたものばかり・・・
チョークを使う場面はまるでドラえもんの道具のようでした!
この試練を失敗し乗り越えられないのがダークファンタジーたるところでしょうか・・・

そしてその失敗よりも辛い現実・・・
極悪非道ともいえる義父・・・
見ている限り優しさのかけらもありませんでしたね

身重だった母は難産のためしんでしまいます・・・
オフェリアの心のよりどころはメルセデスだけになってしまいました。
メルセデスは最後までオフェリアの身を案じてくれた人です。

そしてどんどんパンに導かれておとぎの世界にのめりこむオフェリア・・・
あるとき生まれた弟を連れ出しパンと話しているところを義父に見られてしまいます。
ところがパンが見えているのはオフェリアだけです・・・

この場面を見る限りでは、あまりにも辛い現実から逃避して
精神に障害をひきおこしてしまったとしか思えません。
実際ホラーやサスペンスではすえてが幻想だった・・・
なんていうのも少なくありません。
これも見方によっては一人の子供の精神世界の異常をえがいたものと
解釈できなくありません。
そうであったとしてもおかしくない戦争の中で暮らしていたのですから・・・

冒頭の場面はオフェリアが血を流して倒れているシーンから始まります。
ラストシーンから始まるタイプです。
どうしてそうなっかを描いています。

彼女はきっと悲しい現世から逃れ地下の魔法の国で幸せに暮らしたと信じています。
そこにたどり着くまではあまりにも辛いことの連続です。
ここまで悲しい現実がオフェリアにあるとは思いませんでした。
ミリオンダラー・ベイビー以来の衝撃だったかも!
とてつもなく暗い内容ですが面白かったですよ!
眠くなることなんかありませんでした。
私はライラより面白かったなぁ?
万人向けではありませんが、ダーク好きな方が是非見てください!!







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2008/03/28 | 映画の小部屋 | コメント(0) | トラックバック(1) | page top↑
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