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地下鉄(メトロ)に乗って
こんなに切ない映画だったなんて知らなかった・・・

地下鉄に乗って現在と父親が若かった頃へと
何度もタイムスリップしていく。
かなり目まぐるしいが、その度に何かが変わっていく。

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浅田次郎の同名原作を篠原哲雄監督が映画化したファンタジー・ストーリー。地下鉄の不思議な出口を通じて過去へとタイムスリップしてしまった主人公が、若き日の父と出会うことで確執を抱えたままの父と和解していく姿を描く。主演は「ALWAYS 三丁目の夕日」の堤真一。43歳の営業マン、長谷部真次はある日、父が倒れたという連絡を受ける。真次は父に反発して高校卒業と同時に家を出て以来一度も会っていなかった。そんなことを考えながら地下鉄の地下道を歩いていた彼は、前方を横切る男性に亡き兄の面影を見て、思わずあとを追うのだったが…。

これは真次の父が彼に見せたものなのだろうか・・・と思った。
親子ですから、縁を切ったとは言え子を思う親の心は変わらないものです。自分背いて出て行った息子であってもそれは変わらないはず・・・

今は横暴で威圧的で何を考えているかわからない父親の若い頃に出会い、その純朴な心に触れ、少しづつ気持ちが変わっていく真次を
堤真一が好演しています。どんな苦労をして、どんな思いを抱えて生きてきたのか。どんなに自分の周りの人たちを大切にしてきたのか。
今とは全く違う父のそんな姿に真次の蟠りは解けていきます。

そこに関わって来るのが、真次の愛人・みち子。
どうしてこの人までタイムスリップするのだろう・・・
そう思っていたら・・・
私がこれは真次の父親が見せたものかな?と思った理由は
そこにあります。

みち子が母親に「自分の幸せと娘の幸せのどちらを選ぶ?」
の問いに「子供の幸せを願わない親はいない。好きな人を幸せにしてあげなさい」との答えにみち子は「お母さん、ごめんね。」と
ささやき・・・

gazou66.jpg


このシーンには思わず涙がこぼれました・・・
多くの女性はこのシーンにぐっと来るのではないでしょうか。

三丁目の夕日よりかなり良いできだと思いました。
この映画は若い人より、やはりこの時代を知っている人の方が
感情移入しやすいのではないでしょうか。
その時代を知っている人ならば、家庭もあり、
親の立場も、子供の立場もわかりますから・・・

切ないノスタルジックな世界を堪能してください。

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2007/04/02 | 映画の小部屋 | コメント(3) | トラックバック(0) | page top↑
コメント
太字の文やっぱり、わたしはラストシーンでぐっときましたね。原作を読んでから観たのですが、最後で真次が父親に思いを伝えるシーンが一番すきですね。それに、堤さんの演技に惚れ込みました☆
2007/04/06 01:55 | URL | #- [編集] | page top↑
あんまり期待しないで観たのですが
本当によかったです!
私も堤真一ファンですよ。
2007/04/06 21:41 | URL | さざびぃ☆ #- [編集] | page top↑
あたしも、良いと思うんだケドねぇ、、
時代設定がどうこうと言うのは無視しするとしても、
みちこの最後のシーンを理解出来ない人も、いらっしゃるようです。
親子なのよね。親子の絆は、いくら悪人でも無くならない。
そういうことをわからない人もいらっしゃるようです、、、
う~ん、、、父親が見せた、納得出来ますね。
悪夢探偵見ました?HEIZもそうだケド、根本的には、塚本と同じ感じがしないでもない、、、
2007/04/17 17:19 | URL | 猫姫少佐現品限り #SFo5/nok [編集] | page top↑
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